虹いろ薬局

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気象病について(2023年06月14日)

 

「雨が降ると頭が痛くなる」「台風前はだるい」…など

天気の変化で体調が悪くなることはありませんか?

もしかすると、『気象病』の症状かもしれません。

 

正式な病名ではありませんが、

天気や気候の変化に伴っておこる体調不良を、気象病と呼びます。

季節の変わり目や梅雨の時期、台風が多い時期などに特に起こりやすく、

頭痛やめまい、疲労感、肩こり、関節痛、

吐き気、手足のしびれ、うつなどさまざまな症状が出ます。

 

気象病を引き起こす主な原因のひとつに自律神経の乱れがあります。

自律神経は、体調を正常に保つために、

呼吸、血液循環、消化、体温調整をはじめ

さまざまな機能をコントロールしている神経です。

気温や気圧など気象全般の変化に、

自律神経が敏感に反応することで起こると言われています。

 

対策

◉自律神経を整えるために食事は大切です。

 バランスのよい食事を心がけましょう。

◉十分な睡眠時間をとりましょう。

◉血流を促して体温を高めにキープすることが重要です。

 適度な運動や入浴が効果的です。

◉内耳と自律神経には深い関わりがあるため、

 耳マッサージは効果的とされています。

 

対策を行っても日常生活に支障が出るようであれば、

無理をせず、早めに医療機関を受診しましょう。

残薬はありませんか?(2023年04月12日)

 

今月の健康便りのテーマは、「残薬」についてです

 

残薬(ざんやく)とは、医療機関から処方された薬を飲み忘れたり、

飲み残したりして余った薬のことです。

厚生労働省の調査によると、対象者のうち、約90%の人が残薬を持っていて、

約55%の人が医薬品が余った経験があると回答しています。

 

残薬は薬の適正使用や医療費の観点から社会問題の一つとなっており、

厚生労働省の資料によると残薬の金額は年間500億円にもなると言われています。

医療費の約3分の1以上が公費でまかなわれていることを考えると、

年間に多額の税金が薬の飲み残しという形で放置されたり、

ごみ箱に消えたりしているともいえます。

 

薬が適切に服用されていないと十分な治療効果を得られず、

体にとって良くない状況になったり、治療期間が延長してしまうことがあります。

また、ご自宅に残薬があると、飲み間違いや誤飲の原因となってしまいます。

薬を飲み残す理由は、飲み忘れが積み重なった(67.6%)、

自分で判断し飲むのをやめた(21.5%)、

新たに別の医薬品が処方された(21.5%)、などです

【平成25年度厚生労働省保険局医療課委託調査「薬局の機能に係る実態調査」より】

 

ご自宅に残薬があれば、かかりつけの医師や薬局の薬剤師に相談しましょう。

薬局を活用して残薬を見直すことにより、

処方日数の調整(再利用)や、飲み忘れ対策等が可能な場合もあります。

残薬確認や相談には、持参した残薬だけでなく

薬局が持つ過去の記録も使用しますので、

普段調剤を受けているかかりつけ薬局でお願いしましょう。

(※薬を買い取ったり、返品できるわけではありません)

 

花粉症対策(2023年04月10日)

 

こんにちは!虹いろ薬局高島店です。

春の日差しが暖かく、過ごしやすい日が増えてきました

 

この時期、多くの人を悩ませている花粉。

今年はとても飛散量が多く、

『この10年で最多』とニュース等で聞かれた方も多いのではないでしょうか。

私も花粉症に悩まされている一人で、今年は特に症状がひどいように感じます

 

さて、そんな花粉症ですが、みなさんしっかりと対策は出来ていますか?

花粉症の症状を軽くするためには、

治療だけではなく、花粉を体内に入れない工夫が必要です。

 

外出時

地域によりますが、花粉は1日のうち、

13時~15時頃をピークに飛散すると言われています。

外出は、なるべく花粉が多い時間をさけるようにしましょう。

 

また、帽子、眼鏡、マスクなどを身に着けて、

なるべく花粉が体内に入らないように心掛けましょう。

コートはつるつるした素材のものを選ぶと、花粉が付きにくくなります。

 

家に入るときは、外で体を払って、

花粉を落としてから入るようにしましょう。

手洗いうがいは花粉症対策としても有効的です。

 

家の中

なるべく窓は開けないようにしましょう。

掃除機や拭き掃除などをこまめに行うことも効果的です。

 

布団を干すときは、布団乾燥機を使用するようにしましょう。

どうしても外に干さなければいけないときは、

午前中など花粉の少ない時間に干すようにしてください。

 

 

スギ花粉のピークは、もう少しで終了と言われていますが、

今年は飛散量が多いため、ピーク後も油断は禁物です

また、3月下旬から4月上旬にかけてはヒノキの花粉がピークを迎えます。

 

症状を軽くするためにも、今後も花粉症対策をしっかりと行って、

花粉症シーズンを乗り越えましょう

 

桜の香り(2023年03月08日)

 

多くの日本人に愛される「桜」。

お花見を楽しみにされている方も多いですよね

桜の開花は、毎年気候の影響により多少前後するものの、

中国地方ではだいたい3月の下旬からです。

今回は、桜の魅力の一つ、「香り」の効果についてご紹介したいと思います。

 

桜のあの上品な香りの正体は、クマリンと呼ばれる物質です。

クマリンは生の花や葉の中で糖と結合した状態で存在しているので、

生の花や葉の状態ではほぼ香りはしません。

しかし、生の花や葉を塩漬けなどにすることで、

桜が持つ糖分が塩と反応して分離し、クマリンが生成されます。

これが桜餅や桜茶などの香りの素となっています。

クマリンには、抗菌作用、リラックス効果をはじめとした鎮静作用、

咳止め作用、二日酔い防止作用などがあると言われています。

 

また桜の木は、フィトンチッドという香気成分を発します。

フィトンチッドとは、樹木が自分自身を守るために

葉や幹から放出している揮発性の物質の総称で、殺菌作用をもちます。

この物質を人間が吸い込むと、気分が落ち着きリラックスし、

ストレスの軽減にもつながると言われています。

満開の桜の花を眺めるだけでなく、香りを感じて、

そして味覚で楽しんで、よい春をお過ごし下さい

 

こむら返り(足がつる)はなぜ起きる?(2023年03月03日)

今月の健康便りのテーマは、「こむら返りについて」です

 

意識していない強い筋肉収縮が突然発生し、

つって痛みを伴う症状を俗に「こむら返り」と言い、

医学用語では「有痛性筋痙攣(けいれん)」と表現されています。

ちなみに、こむら返りの「こむら」はふくらはぎの事を指します。

 

筋肉には過剰な負担がかかった場合、損傷を防ぐ2つのセンサーがあります。

筋肉の伸びすぎを防ぐのが筋紡錘(きんぼうすい)、

縮みすぎを防ぐのが腱紡錘(けんぼうすい)です。

そのうちの腱紡錘の働きが低下すると、筋肉が異常に収縮し、

痙攣を起こしてしまいます。それが、こむら返りです。

腱紡錘の機能低下には、さまざまな原因が考えられます。

主な原因といえるのが、ミネラルバランスの乱れです。

カルシウムとカリウムは、筋肉の収縮や神経の伝達をスムーズにする働きがあり、

この2つのミネラルを調整しているのが、マグネシウムです。

特にマグネシウムの不足は腱紡錘の機能低下に影響を与えます。

そのほか、水分不足や血流不足、冷え、筋肉疲労、

加齢による筋肉量・代謝量の減少、糖尿病・腎臓病などの

病気といった条件がいくつか重なり、相互に関係し合って、

こむら返りという症状になって現れると考えられます。

 

予防のためにできること 

①ミネラル不足を防ぐ

 マグネシウムは海藻類、ナッツ類に多く、

 カルシウムは乳製品、大豆製品、カリウムはイモ類、果物に豊富。

②運動中や就寝前の水分補給

 運動中は、スポーツドリンクなどで水分とミネラルをこまめに補給。

 就寝前にコップ1杯の水の摂取。

③ふくらはぎのストレッチで筋肉をほぐす

 

みなさまもぜひ気をつけてお過ごしください

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